複数のWhatsApp番号を1か所で管理する方法
海外拠点の追加、2つ目のブランド、別のサポート窓口。どれも新しいWhatsApp番号が必要になりがちです。Metaのルール、番号同士で共有される上限、そして全番号を1つのチーム受信トレイで担当チームごとに管理する方法をまとめました。
MonoChatチーム 更新日: 1 分で読めます
複数のWhatsApp番号を運用するには、各番号を自社のビジネスポートフォリオでWhatsApp Business Platformに登録し、お客様が見分けられる表示名を付け、すべての番号を1つのチーム受信トレイにつないで番号ごとに担当チームとルールを決めます。新しいポートフォリオでは2番号まで、ビジネス認証後は20番号まで登録でき、ポートフォリオ内の全番号が1つのメッセージ上限を共有します。
日本では顧客とのやり取りはLINEが中心ですが、訪日客、海外子会社、東南アジアや中東の取引先とはWhatsAppが主な窓口です。そのため「国内はLINE、海外拠点ごとにWhatsApp番号」という構成も珍しくありません。本記事では、2つ目の番号が必要な場面、全番号に共通するMetaのルール、MonoChatでの設定手順を説明します。
複数の番号が必要になる場面
お客様にとって番号は1つが一番わかりやすいものです。2つ目の番号は、その先の会話が本当に別物の場合に意味があります。
| 状況 | 専用番号のメリット |
|---|---|
| シンガポール、ドバイ、バンコクの海外拠点 | 各拠点が自分の住所と営業時間で現地のお客様に対応できる |
| グループ内の複数ブランド | お客様は購入したブランド名で受け取れる |
| 営業とサポート | キャンペーンへの返信がサポートの問い合わせを埋もれさせない |
| 訪日客向けと輸出取引向け | 相手の言語で話せる担当チームを分けられる |
| 通知と会話 | 注文・配送の通知を、お客様がその用途で認識している番号から送れる |
理由が「担当者を増やしたい」だけなら、番号を増やす必要はありません。1つの番号を複数人でチーム受信トレイから対応できます。
複数番号に関するMetaのルール
登録できる番号の数
Metaのドキュメントによると、新しいビジネスポートフォリオの登録番号は2つまでです。ビジネス認証が完了するか、メッセージ上限2,000に達すると、Metaが自動で20に引き上げ、Meta Business Suiteに通知します。5拠点分の番号を予定しているなら、先にMetaのビジネス認証を済ませてください。
メッセージ上限は全番号で共有
メッセージ上限とは、24時間の移動枠でテンプレートメッセージを送れる相手の人数です。Metaはポートフォリオ単位で計算し、すべての番号で共有します。段階は250、2,000、10,000、100,000、無制限で、新しいポートフォリオは250から始まります。1つの番号が上限を使い切ることもあり、マーケティング用番号で大きなセール配信をすると、同じ日に拠点の番号が予約リマインドを送れなくなる場合があります。段階の詳細はWhatsApp一斉送信の上限をご覧ください。
番号ごとの表示名と品質
番号ごとに表示名と品質評価があります。表示名は30日間に最大10回まで変更でき、公開前にMetaが審査します。「Atlas Travel Dubai」「Atlas Travel Bangkok」のように、お客様が区別できる名前にしましょう。
品質は番号ごと、上限は共有です。ブロックや報告が多い拠点は自分の番号の品質評価を下げるため、各チームはお客様が求める内容だけを送ることが大切です。
アプリとの併用
WhatsApp Coexistenceを使えば、WhatsApp Businessアプリで使っている番号を、Metaが対応している地域であればアプリを手放さずにCloud APIへ接続できます。現地の責任者はスマートフォンで返信を続け、本社は同じ番号で自動化を回せます。詳しくはWhatsApp Coexistenceをご覧ください。
MonoChatでの設定
MonoChatは公式の Meta Business Partner です。番号はお客様自身のWhatsApp Businessアカウントとポートフォリオに残り、MonoChatはCloud API経由で接続して会話を1つの受信トレイにまとめます。
1. 番号ごとにチャネルとして接続する。 設定 › チャット › チャネルで接続をクリックし、WhatsApp Business API (Cloud)を選びます。番号ごとに繰り返します。MonoChatでは同じ種類のチャネルを複数追加できます。チャネルごとに事業の国を選び、そのチャネルのメッセージデータを保存する地域が決まります。個人情報保護法(APPI)の越境移転の整理にも役立ちます。
2. 対応する人をまとめる。 設定 › チーム › ワークグループで拠点、ブランド、チームごとにワークグループを作成し(例:「ドバイ拠点」「バンコク拠点」)、設定 › チームで営業時間を保存します。
3. 番号ごとに振り分ける。 新規会話が作成されましたで始まるフローに、番号ごとのチャネル条件と、その番号のワークグループへの会話を割り当てるアクションを追加します。時間外に別の返信が必要なら勤務時間内の条件を加えます。現地の営業時間はタイムゾーンごとに異なるので注意しましょう。フロー全体は会話の振り分けガイドで解説しています。
4. 受信トレイを絞り込む。 担当者や管理者は会話一覧をチャネルやワークグループで絞り込めます。拠点は自分の会話だけを、管理者はすべてを確認できます。
5. 正しい番号から送る。 一斉送信では送信元チャネルを選ぶため、各拠点は自分の名前で送れます。自社システムからはWhatsApp Template APIアプリで同じことができ、リクエストごとに送信元のWhatsApp番号を指定します。
Instagram、Messenger、TikTok、Telegram、Webチャットも同じ仕組みなので、1つのブランドの全チャネルを1つのワークグループにまとめられます。
費用
Metaは各メッセージを自社の料金表に基づいてお客様のWhatsApp Businessアカウントへ直接、円ではなく米ドルで請求します。MonoChatは上乗せしません。無料のBasicプランはユーザー1名とチャネル1つ。Growthは月額120ドルでユーザー2名とチャネル1つが含まれ、チャネルやユーザーの追加は1つにつき月額30ドル、30チャネルを超える場合はEnterpriseです。Growthで3拠点の番号を使うなら追加チャネルは2つです。サブスクリプションプランで比較できます。
番号を追加する前のチェックリスト
- その番号の目的と担当者を書き出す。
- ポートフォリオの番号上限を確認し、3番号以上ならビジネス認証を済ませる。
- お客様がその拠点・ブランド・チームと結び付けられる表示名を決める。
- 2名以上でワークグループを作る。
- 振り分けフローに番号を追加し、自分以外の端末でテストする。
- 全番号で1つのメッセージ上限を共有するため、配信はまとめて計画する。
app.monochat.aiで無料で始めて、最初の番号を接続しましょう。
出典
- Meta for Developers: Business phone numbers(2026年10月29日閲覧)
- Meta for Developers: Messaging limits(2026年10月29日閲覧)
- Meta for Developers: Display names(2026年10月29日閲覧)
- MonoChatヘルプセンター: チャネル
- MonoChatヘルプセンター: チャット画面とフィルター
- MonoChatヘルプセンター: フロー
MonoChatで実践する