WhatsApp Marketing Messages API:マーケティング用テンプレートメッセージで何が変わるか
WhatsApp のマーケティング用テンプレートメッセージは Cloud API から Meta の Marketing Messages API へ移り、お客様は WhatsApp の中で企業ごとにプロモーションを停止・再開できるようになりました。海外顧客に WhatsApp で配信する企業向けに、日程、キャンペーンへの影響、MonoChat での手順をまとめます。
MonoChatチーム 更新日: 2 分で読めます
目次
Meta は WhatsApp のマーケティング用テンプレートメッセージを、Cloud API から Marketing Messages API for WhatsApp へ移行しています。2027 年 10 月 13 日以降、Cloud API はマーケティングメッセージを扱わなくなり、2027 年 4 月 13 日以降に作成されたアカウントはこの経路でマーケティングを一切送れません。同時に、お客様は WhatsApp の中で特定の企業のプロモーションを停止し、後から再開できるようになり、企業側にもその通知が届きます。
日本国内の顧客対応は LINE が中心ですが、訪日客、輸出先、東南アジア・中東・中南米の顧客には WhatsApp で連絡する企業が増えています。この記事はそうした企業向けです。電話番号、承認済みテンプレート、Meta の課金は変わりません。変わるのは、マーケティング用テンプレートの送信経路、誰にプロモーションを送れるか、そしていくつかの新しい設定です。
Marketing Messages API とは
同じ WhatsApp Business 番号のための、2 つ目の送信経路です。Cloud API は引き続きサービス、ユーティリティ、認証のメッセージを送り、お客様からのメッセージを受け取ります。Marketing Messages API は同じ番号からマーケティング用テンプレートを「最適化付き」で送ります。Meta によると次のとおりです。
- 配信の最適化:関心を持ちそうな人に優先して届けます(2025 年 1 月、インドで約 1,200 万件の配信済みマーケティングメッセージを対象にした Meta のテスト)。
- ベンチマーク:地域の類似テンプレートとの既読率・クリック率の比較。
- GIF ヘッダー。
- マーケティング用テンプレートの有効期間(time-to-live)。
- Cloud API と同じ課金モデル、同じ番号、同じテンプレート。
なお、EEA、英国、日本、韓国、ナイジェリア、南アフリカ、タイについては、参加はできるものの配信の最適化とクリック・コンバージョンのレポートはありません。
Meta のスケジュール
| 日付 | 内容 |
|---|---|
| 2025 年 11 月 19 日 | Marketing Messages API がオープンベータを終え、一般提供を開始。 |
| 2026 年 10 月 13 日 | Meta が Cloud API でのマーケティング終了を発表。 |
| 2027 年 4 月 13 日 | この日以降に作成したアカウントは Cloud API でマーケティングを送信不可。 |
| 2027 年 10 月 13 日 | Cloud API でのマーケティング送信はエラーになる。 |
カテゴリーが変わったテンプレートの確認も Meta は推奨しています。Utility として承認されたテンプレートでも内容が宣伝的なら Marketing に変更されることがあり、その後はマーケティングメッセージとして送る必要があります。
参加の手順
- Meta のビジネスポートフォリオのフルコントロール権限を持つ方が WhatsApp Manager › Overview を開きます。
- Alerts セクションで Marketing Messages API for WhatsApp の Accept terms をクリックします。
- 手順に沿って規約に同意します。
その後、配信・既読・クリックなどのステータスイベントがキャンペーン最適化のため Meta と共有されます。共有は WhatsApp Business アカウントの設定でオフにできます。個人情報保護法(APPI)上の越境移転の扱いとあわせて社内で確認してください。
お客様がプロモーションを停止できるように
WhatsApp には企業ごとに Offers and announcements(オファーとお知らせ)という設定があります。お客様はここで関心の有無を伝え、マーケティングメッセージを停止したり再開したりできます。
- 興味なしを選ぶとその方に届くマーケティング用テンプレートが減ることがありますが、ブロックはされず、企業への通知もありません。
- 停止するとマーケティング用テンプレートは届かなくなります。それでも送るとエラー 131050 で失敗します。
- 停止と再開は、値
stopまたはresumeの user_preferences Webhook を発生させます。
これはオプトイン(同意取得)そのものとは別物です。プロモーションを停止したお客様も、注文や予約の連絡は必要としており、ユーティリティのテンプレートは届きます。同意の取り方は WhatsApp オプトインのガイドをご覧ください。
エラー 131049:受信者ごとのマーケティング上限
WhatsApp は、ある人がすべての企業から受け取るマーケティング用テンプレートの数を、その人の既読率やチャットの混み具合に応じて制限することがあります。保留されたメッセージは 131049 で失敗します。少なくとも 24 時間待ってください。繰り返し再送すると、その方への送信が最大 1 日止まることがあります。開いている 24 時間のカスタマーサービスウィンドウ内のメッセージはカウントされません。その他の不達の原因は WhatsApp の一斉送信が届かない理由にまとめています。
マーケティング用テンプレートの有効期間
WhatsApp はメッセージを届けられないとき、有効期間(TTL)の間は再試行し、その後は破棄します。Marketing Messages API のマーケティング用テンプレートでは、既定値が 30 日、設定範囲は 12 時間〜30 日です。
| キャンペーン | 秒数 |
|---|---|
| 12 時間のタイムセール | 43200 |
| 24 時間限定クーポン | 86400 |
| 3 日間の週末セール | 259200 |
| 1 週間前のイベント案内 | 604800 |
| 期限なし | 空欄(30 日) |
MonoChat 3.8.41 以降の対応
2026 年 11 月 1 日リリースの MonoChat 3.8.41 では、WhatsApp Business (Cloud) チャネルで次のように対応しています。
- カテゴリーに応じた送信:各テンプレートはカテゴリー付きで送信されます。参加済みのアカウントではマーケティングのテンプレートは Marketing Messages API、それ以外は Cloud API を通ります。未参加ならこれまでどおり Cloud API です。MonoChat は状態を定期的に確認するため、参加直後のアカウントも 1 時間以内に切り替わります。
- 状態の表示:チャネルの「プロフィール設定」に Marketing Messages API セクションが表示されます。
- 停止の記録:プロフィール項目「WhatsAppマーケティング停止」が「はい」になります(「オプトイン」とは別項目)。さらに、そのお客様の最新の会話にチームだけが見える社内メモが追加されます。再開すると「いいえ」に戻ります。CRM でこの項目による絞り込みが可能です。
- 無駄な送信なし:一斉配信はマーケティングのテンプレートでこれらのお客様をスキップし、理由を表示します。「テンプレートメッセージを送信」ノードは送信せず「失敗時」の出力に進みます。
- わかりやすいエラー表示:131049 はチーム受信トレイと「メッセージのステータス」に「顧客がWhatsAppのマーケティングメッセージ上限に達しました。24時間後に再試行してください」と表示されます。
- テンプレートビルダーの TTL:参加済みアカウントでは、マーケティングのテンプレートに「メッセージの有効期間(秒)」欄(43200〜2592000)があります。
MonoChat での手順
- 状態を確認:「設定 › チャット › チャネル」で WhatsApp Business (Cloud) チャネルの ⋮ メニューから「プロフィール設定」を開き、Marketing Messages API セクションを確認します。
- 規約に同意:未参加なら WhatsApp Manager で同意します。1 時間以内に参加済みと表示されます。
- 有効期間を設定:「設定 › チャット › チャネル › ⋮ › テンプレートメッセージ」で「マーケティング」カテゴリーのテンプレートを作り、「メッセージの有効期間(秒)」を入力します。「配信停止」などのクイック返信ボタンを付けると、ブロックされにくくなります。
- セグメントを見直す:CRM で「WhatsAppマーケティング停止」で絞り込み、該当するお客様を除外します。
- フローを守る:マーケティングのテンプレートを使う「テンプレートメッセージを送信」ノードすべてで「失敗時」の出力をつなぎます。
- レポートを読む:「システム › 一斉配信」でステータスと「メッセージのステータス」を見れば、誰に届かなかったのか、その理由がわかります。
例
ドバイの顧客に向けて越境 EC を行う日本の雑貨店のマーケティング用テンプレート(TTL 86400、英語で送信):
Hi {{1}}, 24 hours only: 20% off all handmade Japanese tableware until midnight tomorrow (UAE time). Free shipping to Dubai on orders over 300 AED.
[Shop now] [Stop promotions]
お客様がプロモーションを停止したときにチームに表示される社内メモ:
顧客がWhatsAppマーケティングメッセージを停止しました。
発送通知(ユーティリティのテンプレート)は引き続き届きます:
Hi {{1}}, your order {{2}} has shipped from Japan. Track it here: {{3}}
チェックリスト
- プロフィール設定で参加済みと表示されている(2027 年より十分前に)。
- カテゴリーが正しい。Marketing に変更されたテンプレートはマーケティングのルールに従う。
- 期限付きのオファーすべてに有効期間を設定している。
- セグメントから「WhatsAppマーケティング停止 = はい」を除外している。
- フロー内のマーケティング用テンプレート送信すべてに「失敗時」の経路がある。
- 大量送信の前に計算ツールで宛先国ごとのコストを確認している(USD)。
戦略については WhatsApp マーケティングガイド、安全な送信については アカウント停止を避ける一斉送信、接続については WhatsApp Cloud API の解説 をご覧ください。MonoChat は Meta の公式 Meta Business Partner です。メッセージ料金は Meta からお客様に直接請求され、MonoChat の上乗せはありません。無料の Basic プランで app.monochat.ai から始められます。
出典
- Meta for Developers:Marketing Messages API for WhatsApp の概要とスケジュール(2026 年 11 月 2 日閲覧)
- Meta for Developers:オンボーディング(2026 年 11 月 2 日閲覧)
- Meta for Developers:Get started、地域別の提供状況(2026 年 11 月 2 日閲覧)
- Meta for Developers:機能(2026 年 11 月 2 日閲覧)
- Meta for Developers:カテゴリー別のテンプレートのルーティング(2026 年 11 月 2 日閲覧)
- Meta for Developers:マーケティング用テンプレートとユーザー設定(2026 年 11 月 2 日閲覧)
- Meta for Developers:user_preferences Webhook(2026 年 11 月 2 日閲覧)
- Meta for Developers:ユーザーごとのマーケティング上限(2026 年 11 月 2 日閲覧)
- Meta for Developers:メッセージの有効期間(2026 年 11 月 2 日閲覧)
- MonoChat ヘルプセンター:Template Messages(2026 年 11 月 2 日閲覧)
- MonoChat ヘルプセンター:Bulk Messages(2026 年 11 月 2 日閲覧)
- MonoChat リリースノート 3.8.41(2026 年 11 月 2 日閲覧)
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