WhatsApp Business APIの取得方法:MetaのCloud APIに直接接続(BSP不要)
WhatsApp Business APIは、Metaでご自身のWhatsApp Businessアカウントを作成し、MetaのCloud APIに直接接続することで利用できます。アカウントも電話番号もお客様のもので、請求もMetaから直接届きます。設定手順をステップごとに解説します。
MonoChatチーム 更新日: 2 分で読めます
目次
WhatsApp Business APIを利用するには、Metaでご自身のWhatsApp Businessアカウントを作成し、電話番号と表示名を登録し、Metaにご自身の支払い方法を追加して、アカウントをMetaのCloud APIに接続します。間にBusiness Solution Provider(BSP)を入れる必要はありません。Cloud APIを使って自社で開発することも、ご自身のアカウントを直接接続するソフトウェアを使うこともできます。そのため、アカウントと電話番号はお客様のものとなり、請求はMetaから直接届き、Metaのメッセージ料金に誰かが上乗せすることもありません。
本ガイドでは、現在のAPIとは何か、アクセスを得る2つの方法、直接接続をおすすめする理由、手順ごとの設定方法、最初に適用される上限、そしてチームが使うソフトウェアの選び方を解説します。
現在のWhatsApp Business APIとは
WhatsApp Business APIは、正式名称をWhatsApp Business Platformといい、1台の電話ではなくソフトウェアを通じて、企業がWhatsAppで顧客にメッセージを送るための仕組みです。1つの番号で複数の担当者が対応でき、チャットボット、承認済みのメッセージテンプレート、キャンペーン、各種連携に対応します。
現在、APIを利用するということは、MetaがホストするCloud APIを利用することを意味します。企業やプロバイダーが自社サーバーで運用していた従来のOn-Premises APIは終了しています。Metaによると、サポート対象の最終クライアントバージョンは2025年10月23日に期限切れとなり、WhatsAppユーザーへのメッセージ送信には使用できなくなりました。企業はCloud APIを利用するよう案内されています。
これは検討の際に重要なポイントです。自社開発、ソフトウェアの利用、プロバイダー経由のいずれであっても、APIへのどの経路も、最終的にはMetaがホストする同じCloud APIにたどり着きます。違いは、誰がアカウントを所有し、誰がMetaに支払い、お客様とMetaの間に何が入るかという点です。
WhatsApp Business APIを取得する2つの方法
1. MetaのCloud APIに直接接続する
ビジネスポートフォリオ、WhatsApp Businessアカウント(WABA)、電話番号はすべてお客様の所有になります。Metaにご自身の支払い方法を追加し、メッセージ料金はMetaが公表している料金表に基づいて直接請求されます。その後は、次のいずれかを選びます。
- APIを使って自社で開発する: Metaアプリを作成し、アクセストークンを発行し、Webhookを設定して、独自の担当者向け画面を構築します。
- ご自身のアカウントを直接接続するソフトウェアを使う(MonoChatなど): ソフトウェア内に表示されるMeta公式のEmbedded Signupウィンドウから登録します。受信トレイ、テンプレート、自動化の機能はソフトウェアが提供します。
2. BSPまたはリセラー経由
Metaのドキュメントでは、Solution Partner(顧客に自社のクレジットラインを提供し、API利用料を請求できるMeta Business Partner)と、Tech Provider(顧客が自分の支払い方法を追加し、Metaから請求を受ける形態)が説明されています。こうした仕組みの上で、多くのリセラーが事業を行っています。
プロバイダーによっては請求関係をプロバイダーが管理しており、Metaの料金をプロバイダー経由で支払うことになります。メッセージごとの上乗せ料金を設定していたり、前払いクレジットを求めたりするプロバイダーもあります。また、アカウントがプロバイダーのクレジットラインやポートフォリオの配下にある場合、電話番号を別のプラットフォームへ移行するのに時間がかかることがあります。すべてのプロバイダーに当てはまるわけではありませんが、契約前に確認しておく価値があります。
Cloud APIへの直接接続とBSPの比較
| Cloud APIに直接接続(ご自身のアカウント) | BSPまたはリセラー経由 | |
|---|---|---|
| WhatsApp Businessアカウントの所有者 | お客様(ご自身のビジネスポートフォリオ内) | 通常はお客様ですが、プロバイダーのクレジットラインやポートフォリオに紐づく場合もあります |
| メッセージ料金の請求元 | Meta(お客様ご自身の支払い方法で直接請求) | 多くの場合プロバイダー(クレジットラインまたは前払い残高を通じて) |
| Meta料金への上乗せ | Metaからはなし。利用するソフトウェアが上乗せしていないかご確認ください | メッセージごとに上乗せするプロバイダーもあります |
| 後からソフトウェアを変更する場合 | アカウントを別のソフトウェアに接続するだけで、番号と請求はお客様のまま | 移行やプロバイダーとの調整が必要になる場合があります |
| 設定にかかる時間 | ソフトウェアのEmbedded Signupなら数分。独自に連携を開発する場合はそれ以上 | プロバイダーによって数分から数日 |
| プラットフォームと機能 | 公式のCloud API | 同じ公式のCloud API |
MonoChatがCloud APIへの直接接続をおすすめする理由
- 構築したものはお客様のものです。 ビジネスポートフォリオ、WhatsApp Businessアカウント、電話番号、表示名、テンプレート、品質履歴は、すべてお客様のものであり続けます。MetaのEmbedded Signupのドキュメントには、これを通じて登録した企業はすべてのWhatsAppアセットを所有し、WhatsApp Managerへのアクセスを保持すると記載されています。
- 料金が明確です。 MetaがMetaの料金表に従ってお客様に直接請求するため、Meta Business Suiteに表示されるメッセージ料金が、そのままお客様が支払う料金です。
- ロックインがありません。 ソフトウェアを変更しても、アカウント、電話番号、請求関係を移す必要はありません。
- 機能に不足はありません。 どの経路も同じCloud APIで動作するため、直接接続でも、Metaの利用資格のルールに従う範囲で、同じメッセージング、テンプレート、Flows、通話機能を利用できます。
始める前に必要なもの
- ログイン用のFacebookアカウントまたは管理対象のMetaアカウントと、Metaビジネスポートフォリオ(旧Business Manager)。ポートフォリオは登録時に作成できます。
- SMSまたは音声通話で認証コードを受け取れる、国番号と市外局番付きのお客様が所有する電話番号。ショートコードには対応していません。
- その番号の扱いの方針。 すでにWhatsAppで有効な番号の場合は、WhatsApp Businessアプリで使い続けながらCoexistenceでAPIを追加するか、WhatsAppから削除してからAPIに登録します。
- ビジネスを明確に表す表示名。Metaが審査します。
- メッセージ料金のためにMetaへ追加する支払い方法。
- ビジネス認証のための公式な事業者情報と書類。認証は後からでも行えますが、行うとより高い上限が利用できるようになります。
- オプトインの計画。 Metaは、ビジネスからのメッセージ受信に相手が同意していること、および適用される法令を遵守することを求めています。
MonoChatでWhatsApp Business APIを取得する手順
MonoChatはMetaの公式Meta Business Partnerであり、お客様ご自身のWhatsApp BusinessアカウントをMetaのCloud APIに直接接続します。そもそもAPIが必要かどうかを検討中の場合は、まずWhatsApp Businessアプリ vs APIをご覧ください。
1. MonoChatアカウントを作成する
app.monochat.aiで登録します。無料のBasicプランには、担当者1名とチャネル1つが含まれます。その他のプランは料金ページをご覧ください。
2. Embedded SignupでWhatsApp接続を開始する
MonoChatでWhatsAppの接続を開始します。MetaのEmbedded Signupウィンドウが開きますので、FacebookまたはMetaビジネスの認証情報でログインし、Metaの利用規約に同意して、MonoChatがWhatsAppアセットにアクセスすることを許可します。
3. ビジネスポートフォリオとWhatsApp Businessアカウントを作成または選択する
既存のビジネスポートフォリオを選ぶか新規に作成し、続いてWhatsApp Businessアカウントを選択または作成します。Embedded Signupが必要なアセットを作成します。これらのアセットはMonoChatではなく、お客様のビジネスに帰属します。
4. 電話番号と表示名を追加する
ビジネス用の電話番号と、番号の代わりに顧客へ表示される表示名を入力します。WhatsAppプロフィールにも、プロフィール写真、説明、住所、ウェブサイトを追加してください。
その番号がすでにWhatsApp Businessアプリで使われている場合は、既存のアプリの番号を接続する方法を選択します。Coexistenceでは、アプリ上で接続を確認すると、スマートフォンでアプリを使い続けることができ、直近のチャット履歴も同期できます。詳細は用語集のCoexistenceの項目をご覧ください。
5. 電話番号を認証する
認証コードをSMSまたは音声通話のどちらで受け取るかを選び、コードを入力して番号の所有を確認します。
6. Metaに支払い方法を追加する
Metaで、WhatsApp Businessアカウントにご自身の支払い方法を追加します。課金対象のメッセージを送信するには請求設定が必要で、請求はMetaから直接届きます。MonoChatがMetaのメッセージを再販したり、Metaの料金に上乗せしたりすることはありません。
7. ビジネス認証を行う
ビジネス認証では、ビジネスポートフォリオ内の公式書類を使って、貴社の身元を確認します。利用開始には必須ではありませんが、メッセージ送信上限と電話番号の上限を引き上げる方法のひとつです。
8. 最初のテンプレートを作成する
会話を開始する場合や、24時間のカスタマーサービスウィンドウが閉じた後にメッセージを送る場合は、承認済みのテンプレートが必要です。MonoChatではメッセージテンプレートを作成して審査に提出できます。審査には最大24時間かかることがあります。最初に作るシンプルなユーティリティテンプレートの例です。
Hi {{1}}, thanks for your order #{{2}}. We will message you here as soon as it ships.
その他の例は、WhatsAppメッセージテンプレートの例をご覧ください。
9. チームを招待し、自動化を有効にする
統合チーム受信トレイに担当者を招待します。ルーティングと割り当てにより、顧客の履歴とともに各会話が適切な担当者に引き継がれます。よくある質問にはAIアシスタントを接続し、ワークフロー自動化を使って、ビジネス上の出来事に応じてメッセージを送信します。さらに、顧客との接点となる場所にWhatsAppのボタン、リンク、QRコードを設置し、電話番号を取得する場所ではオプトインを取得してください。
最初の上限と、引き上げ方法
| 上限 | 開始時 | 引き上げ方法 |
|---|---|---|
| メッセージ送信上限(サービスウィンドウ外でメッセージを送信できるユニークな顧客数、24時間のローリング期間) | ビジネスポートフォリオごとに250 | ビジネス認証を行う、パートナーに認証してもらう、または30日間でユニークな番号に対して高品質のテンプレートメッセージを2,000件配信する、のいずれかで2,000に引き上げられます。その後は10,000、100,000、無制限へと自動的に拡大します。 |
| 登録可能なビジネス用電話番号 | ビジネスポートフォリオごとに2 | ビジネス認証が完了するか、メッセージ送信上限2,000に達すると20に増えます |
ポートフォリオ内のすべての電話番号が1つのメッセージ送信上限を共有するため、利用が多い番号が上限全体を使い切ることがあります。最初の引き上げ後は、Metaがメッセージの品質と現在の上限の利用状況に基づいて上限を引き上げます。お客様から先に連絡をいただいた場合の返信には、これらの数字による制限はかかりません。
費用について
Metaは、配信されたメッセージごとに、カテゴリ(マーケティング、ユーティリティ、認証、サービス)と受信者の国番号に基づいて課金します。2026年10月1日以降、Metaは24時間ウィンドウ内の自由形式の返信であるサービスメッセージにも課金しています。直接接続の場合、これらの料金はMetaからお客様の支払い方法へ直接請求され、間に上乗せはありません。
ソフトウェアの利用料は別途かかります。最新の料金、無料枠、計算例についてはWhatsApp API料金をご覧ください。ご自身の送信量は一斉送信料金シミュレーターで見積もれます。
WhatsApp APIソフトウェアの選び方
比較の際は、次の項目を確認してください。
- ご自身のアカウントをCloud APIに直接接続できますか? MetaのEmbedded Signupを通じて、ご自身のビジネスポートフォリオとWhatsApp Businessアカウントに登録できるかを確認します。
- Metaから直接請求されますか? ベンダーへの前払い残高ではなく、Metaに登録したご自身の支払い方法で支払う形かを確認します。
- Meta料金への上乗せはありますか? 答えは「なし」であるべきで、書面で確認してください。
- 電話番号を保持できますか? 許可を求めることなく、アカウントと電話番号を別のソフトウェアに移せる必要があります。
- Metaの公式Meta Business Partnerですか? ベンダーが公式のWhatsApp Business Platformを通じて接続していることを確認します。
- チームは何を利用できますか? ルーティングと割り当てに対応した共有受信トレイ、テンプレート管理、キャンペーン、AIアシスタント、ワークフロー、Coexistenceのサポートを確認します。
- データとセキュリティはどのように扱われますか? 会話データの保存場所、アクセスできる人、アクセスの管理方法を確認します。
BSPが適している場合
次のような場合には、BSPが妥当な選択肢になることがあります。Metaにご自身の支払い方法を追加できず、プロバイダーのクレジットラインが必要な場合や、請求とオンボーディングをマネージドサービスとしてプロバイダーに任せたい場合です。その場合でも、WhatsApp Businessアカウントがご自身のポートフォリオ内にあることを確認し、番号の移行がどのように行われるかを尋ねておきましょう。ほとんどの企業にとって、私たちのおすすめは変わりません。ご自身のアカウントをMetaのCloud APIに直接接続することです。
参考資料
- Meta for Developers: WhatsApp Business Platformについて
- Meta for Developers: Cloud APIを始める
- Meta for Developers: On-Premises APIのサービス終了
- Meta for Developers: Embedded Signup
- Meta for Developers: Solution Providersの概要
- Meta for Developers: ビジネス用電話番号
- Meta for Developers: メッセージ送信上限
- Meta for Developers: WhatsApp Business Platformの料金
- Meta for Developers: サービスメッセージの料金更新
- Meta for Developers: WhatsApp Businessアプリユーザーのオンボーディング(Coexistence)
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